ベテラン美容師が新しいキャリアを求めて。シェアサロンで自分だけの小さな店をオープン

――吉川さんがフリーランスとして働くようになった理由を教えてください。

25年ほど正社員として、主に千葉県のサロンを数店舗経験してきました。40代になってから、若い世代の美容師と同じように働くことに限界を感じはじめ、「これからの働き方」を考えたときに自分のお店を持ちたいと思うようになりました。

――Solonを知ったきっかけは？

Solonの入居者に前の同僚がふたりいたので、フラッと遊びに行く機会がありました。個室だったのですが、すごくかわいくて居心地もよく、ふたりともとても生き生きと働いているように見えました。
髪の毛を切ってもらっている間、「すごく充実していて楽しい！」という話を聞いて、「お店を持つだけが選択肢じゃないんだ」と思ったんです。

――それから吉川さんはどんな行動を起こされたのでしょうか？

独立したい思いの反面、自分が会社員を辞めてやっていけるのかという不安がありました。それにお店を持つ方がいいのか、シェアサロンで働く方がいいのか……。周りは私よりも若い経営者の方が多かったので、なかなか40代以降の美容師の働き方を相談できずに悩んでいたんです。
そこで元同僚にSolon運営の方を紹介してもらって、面談をしていただきました。そこでは自分がこれからどうしていきたいかという話や、独立とフリーランスの予算やメリットデメリットなどしっかりすり合わせをしていきました。
今までの売上やお客さまの人数、客単価などをまとめたデータを見ていただいて、「これなら大丈夫ですよ」と、背中を押していただいたのも自信になりました。さらにその先の話もできたので、一度シェアサロンに所属し、自分がどう働けるのか挑戦してみようと前向きな気持ちになれました。

――実際に入居してみていかがですか？

働き方が自由で、すべて自分で決められるのが今でもすごく不思議な感覚です。
Solonでは普通のサロン勤務ではできないような学びの機会もあります。周りの方々も独立されたフリーランスの方たちなので、責任感が強くポジティブな方ばかりです。プラスのエネルギーの中で働くのは、すごく気持ちがいいですね。

――シャンプー付きの個室に引っ越されたのはどうしてですか？

個室のシャンプー台だとお客さまとの会話も途切れずに接客する事ができるので良いなと思っていました。
そんなときに船橋に2号店がオープンしシャンプー台付きの個室ができたので、「それならぜひ入りたい！」と志願しました。

――個室には猫やフクロウの雑貨が見えますね。

お客さまにいただいたものが多いんですよ 。普通のお店だとなかなかお客さまからいただいたものを飾ることはできませんが、今は自分だけの部屋なので、いろいろなところに置いています。私のために選んでくださった雑貨を見ていると元気になりますし、お客さまとの会話も増えます。
また、椅子や家具などは備え付けのシャンプー台に合わせて、夫と相談して落ち着いたカラーでコーディネートしました。シェアサロンでも私だけの空間が作れて、とても満足です。

――Solonで働いてから生活はどう変わりましたか？

会社員時代では気になった薬剤があっても、意見が全て通るというのは難しいことでした。けれど今は自由に薬剤を試して、「こういうことができるんだ！」という新しい発見に胸をときめかせ、美容師として充実した日々を送れています。
自分らしく伸び伸びと働ける喜びが大きく、プラスアルファの部分が多いため、今の働き方にとても魅力を感じ気持ち的にも余裕ができました。

――最後に、今後挑戦したいことを教えてください。

今年、美容についての新しい勉強をまたいろいろと始めました。それらを一つひとつ丁寧に身に付けてお客さまに貢献し、設定した目標をしっかりと達成していきたいと思います。